荘川ビレッジは、名古屋市の大三土地株式会社(社長　金森史郎氏)によって昭和45年から岐阜県大野郡荘川村地内に地元の協力を得て原野を開発し、その面積は約180万�uともいわれ、1800程に区画され、これを一般に別荘地として分譲が行われました。 　当時としましては、日本の経済は高度成長の時代で列島改造論のあおりもあって土地ブームを巻き起こし、この別荘地も高潮の波に乗り地価は急上昇し、この地の中心地には６階建てのホテルができ別荘建物の数も100戸を超える発展ぶりを示すと共に、東海北陸自動車道の建設計画と相俟って中部地区の一大別荘地として将来に期待をかけられました。 　しかし、この高度成長の波は昭和49年末における第一次オイルショックに次いで国の総需要抑制で東海北陸自動車道の建設計画は一歩退く形となり、それに国土利用計画法ができて不動産業の多くは大きな打撃を受けたのです。 　この荘川ビレッジを開発し、これを管理していた大三土地(株)も不幸にして昭和50年１月には破産し、私たちオーナーも愕然とし、今後これの維持管理に対して憂慮の念を抱きました。 　このままに放置したら直ちに給水は止まり道路や諸施設は荒廃し別荘地は元の原野に帰し、その付加価値は当然失しない、この莫大な損失は個々のものばかりではなく、しいては国家的損失ともいえます。 　これが別荘地としての付加価値を維持するには如何にして管理するかが最大の課題であって同年８月にオーナーで組織する管理組合を設立し自主管理の線で、その時点で判明するオーナーに対しアンケートによる調査を行なったところ100%に近い賛同を得ました。 　その後、組合設立発起人に各地域から40名の方々になっていただき、準備資金の一時立替をいただいて設立準備にとりかかり、再び村や地元の協力を得て昭和51年３月14日に一宮市において創立総会を開催して管理組合が誕生しました。
	初年(51)年度
	組合加入者数は、約60％位で年間の総収入は1,465万円で、現地職員の人件費と電力費、車両維持費、道路・給水施設の修繕費がやっと賄える程度の苦しい財政で、役員のすべてが会合等による費用等を自己負担で運営するという事態が続きました。
	昭和52年度
	組合収入が1,327万円に減少し、組合運営にも重大な危機が生じるに至りました。その対策としてビレッジ内の街路灯を一時消すことにより約150万円と現地管理センターの家賃年間100万円の節減を図り、現在地にプレハブを建てこれを移動しました。 　更に、一方では組合員の増強を図り、各地域において役員が分担して会合を開き、未加入者の加入に努力を注ぎましたが、十分の成果を見るに至りませんでした。
	昭和53年度
	顧問弁護士として名古屋市の加藤博隆先生とご子息の加藤隆一郎先生の両名をお迎えして、ご相談をいただくことになり、まず最初に道路敷と諸施設について、大三土地(株)の破産管財人の古井戸弁護士に折衝を進め、これの無償譲渡を受けるまでに進みました。 　受入れについては、法的人格が必要であっていろいろと検討を加えた結果、とりあえず一時的便法措置として理事長はじめ常任理事10名で有限会社設立の結論を得ました。 　その後、有限会社設立にあたっては、資本金50万円として常任理事10名が５万円ずつの出資ということになるのですが、出資金の金額は組合から支出し、常任理事個々にその旨の念書を入れました。そうして昭和54年４月28日に名古屋地方裁判所の許可を得て、公衆用道路32筆149,685�uと給水施設全部と街路灯等を無償で譲渡を受け、昭和54年５月16日に道路の所有権移転登記を終了しました。
	昭和54年度
	この年度は、組合の組織強化に臨む方針を立て、組合未加入者に対し加入促進に努力を傾けました。 　事務を担当していただいた常任理事芳村治氏(尾西市)が急逝されたので、10月初めに事務局を現在地に移し、理事長が代わって担当することになりました。11月には女子事務局員１名を置き本格的な事務を取り扱う方針を採りました。各位のご理解を得ることにより大幅に組合加入があって組合員総数は1,000名近くを数え、組合財政も年間収入2,650万円余と約1,000万円の増加を見て若干のゆとりができました。
	昭和55年度
	事務局も追々軌道に乗って各書類の整備にあたって組合員台帳の整理と同時に現地の物件に区画ごとに所有者名を表示した立札を設置しました。(７月完了) 　　　　ポンプ室用地(ホテル前)買収　　　　　37坪　　　370,000円(４月２日) 　　　　除　雪　機　　　　　　　　　　　　　　１台購入　　　912,000円(６月30日) 　　　　ゼロックス　　　　　　　　　　　　　　１台購入　　　468,000円(６月30日) 　　　　事務局職員の増員(経理担当)　　１名採用　　　　　　　　　 (８月26日) 　　部外者が別荘地内へ自動車乗り入れに対し有料化にする規程が制定されました。 　長期にわたっての発展策を考えて給水施設の増強と給水管の改善、更に道路の補修、テレビアンテナの共聴システム、その他レジャー施設の設置といった事業が山積みされていました。
	昭和56年度
	S56.7.19　総会挨拶の抜粋（横井公一氏） 　組合員総数967名で組合員名簿を作成しました。冬には４戸が雪で倒壊し、23棟が被害を受けました。この時点での別荘は100棟となりました。
	昭和57年度
	S57.8.29　総会挨拶の抜粋（近藤真寿太郎氏） 　組合発足７年を経過し、事務局を一宮市に移しました。東海北陸自動車道が白鳥まで着工され、前途は明るく、組合員は1,200名となりました。
	昭和58年度
	S58.7.24　総会挨拶の抜粋（近藤真寿太郎氏） 　東海北陸自動車道の工事が促進されつつあります。組合費が増額されました。
	昭和59年度
	S59.8.5　総会挨拶の抜粋（代行　宮木浅吉氏） 　東海北陸自動車道の工事は岐阜県内で進行中で、62年には美濃市まで開通の見通しとなりました。生活水源の確保として新渕ポンプ場の隣接地100坪を購入しました。 　諸施設の改善計画として 　　１．現地センターに休憩所を設置（６畳×２間） 　　２．来村者の家族が遊べる施設の建設 　　３．給水本管の全面敷設替工事 　　４．外部資本を導入し、別荘地としての対面維持
	昭和60年度
	S60.8.3　総会挨拶の抜粋（宮木浅吉氏） 　工事完成案内を出しました。 　　１．貯水タンクを２ヶ所に各120トンと、新渕台に260トンを増設 　　２．現地センター前に500坪を借用しテニスコートを開設 　東海北陸自動車道は 美濃⇔各務ヶ原 が近く部分開通の見通しとなりました。
	昭和61年度
	S61.8.9　総会挨拶の抜粋（宮木浅吉氏） 　組合設立10年を経過しました。 大型水槽の新設により、100棟の別荘新築にも対応可能となりました。
	昭和62年度
	S62.8.8　総会挨拶の抜粋（宮木浅吉氏） 　組合員への対応に不公平はいけないとの点から、未加入者の加入促進と併せて滞納者への対応強化をはかることとしました。
	昭和63年度
	S63.8.13　総会挨拶の抜粋（代行　岩田真之助氏） 　ビレッジの現況 　　　総面積　　　100万坪 　　　道路敷　　　4万6千坪 　　　水　道　　　2万6千メートル 　　　消火栓　　　115箇所 　　　街路灯　　　410本 　設立12年を経過し、豪雨･豪雪による被害が多く、特に土砂崩れによる側溝の埋没や道路の崩壊、水道管の破損が著しい。改修には年度をまたぐこともあります。設立当初の現状維持から、昨今では付加価値の向上のため、水源の確保や道路の整備など管理体制の充実に努力することとします。
	平成元年度
	H元.8.5　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　長期滞納者の強制除名を考慮します。組合員総数1,155名となりました。
	平成2年度
	H2.8.4　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　現地管理センター新築完成(５室)を機に、テレビ共同アンテナ、公衆トイレ、公衆電話が必要となりました。組合員総数1,200名となりました。
	平成3年度
	H3.8.3　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　設立15年を経過し、現存別荘は108棟となりました。テレビ共同アンテナ、公衆トイレに1億5千万円必要とのことで、断念しました。付加価値の増強のため、組合費の増額を検討中です。
	平成4年度
	H4.8.8　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　理事長職４年４ヶ月となりました。荘川ビレッジは、20数年位前に開発業者が開発に着手したものです。 公衆トイレを作りたいが財源不足が悩みの種です。来荘者のための娯楽室を設け、その親交をはかりたい。
	平成5年度
	H5.8.7　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　未加入者の加入促進により、組合員数1,218名となりました。組合設立20周年を一区切りとして、正直者が馬鹿を見ないよう、未加入者への厳しい制限や条件をつけたいため検討中です。
	平成6年度
	H6.8.7　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　組合員総数1,322名となりました。 東海北陸自動車道が３月に美並まで開通し、７年度末に郡上八幡、９年度末に白鳥まで開通の見通しとなりました。荘川ＩＣの開通が近いため、ビレッジ内に千本桜の植林を計画中です。
	平成7年度
	H7.8.5　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　阪神大震災とオウム真理教で大変な年でした。ビレッジ内にオウム真理教は入りませんでした。 組合費の納入が１割不足しています。 昨年末に桜の苗を500本植えました。
	平成8年度
	H8.8.10　総会挨拶の抜粋（岩田真之助氏） 　水涸れの対策として井戸を掘る予定です。 桜の植樹を変更します。 水量については予想以上でした。新渕貯水槽に直送し、町屋台には無線制御が送ります。 荘川ＩＣ開通は平成12年初めの予定です。 桜の苗木800本を植える予定です。
	平成9年度
	H9.7.19　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　村当局より年度中に新渕台頂上に携帯電話用のアンテナ設置のため協力の依頼がありました。 東海北陸自動車道は平成９年秋に白鳥ＩＣまで、平成11年春に荘川ＩＣと一宮ジャンクション間が開通します。 組合運営の第一義として、正直者が馬鹿をみないことを考えています。
	平成10年度
	H10.7.25　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　荘川ＩＣ開通は平成11年秋となります。開通の対応として、ビレッジ内の環境整備を図りたいと思います。
	平成11年度
	H11.7.11　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　東海北陸自動車道荘川ＩＣ開通は平成11年11月11日の旨、荘川村首脳との面談で確認しました。村の行事もＩＣの開通に合わせて行なわれる予定です。
	平成12年度
	H12.7.15　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　荘川ＩＣの開通により荘川ビレッジもその価値の上昇を図るための管理努力を組合員共々いたしたいと思います。併せて荘川村当局に付して固定資産税等の納付税額に対応した還元について強く要望していきます。また、近年の集中豪雨対策と水源の確保に一層努力します。
	平成13年度
	H13.7.15　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　組合設立25年を経過しました。ＩＣの開通により多数の皆様のご利用に併せ、ビレッジ内の環境整備を図りたいと思います。また、経済事情等を考え、多少でも　　の軽減を図るように努力していきたいと思います。
	平成14年度
	H14.7.13　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　組合設立に至る経緯を、平成50年１月 大三土地の破産から平成51年３月の組合創立総会を経て平成54年４月に大三土地の破産管財人の指導により有限会社を設立し、平成54年５月16日 道路敷149,685�u、水道施設、照明灯等すべてが譲渡され、所有権移転登記を終了しました。現在の組合員1,300人で別荘120棟となり、今年度は町屋台地区水源確保と新渕台地区の漏水対策に十分意を用いることとします。
	平成15年度
	H15.7.13　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　平成14年は11月中旬の早い時期の降雪で積雪による倒木が多く、その対応はすばやくでき通行の支障はありませんでした。水道施設の対応として、新渕台地区の止水栓設置を計画し、また、ポンプ室と貯水タンク間の送水管の老朽化対策を早急に着手したいと思います。 　今年度より現地での交流を図るため、交流会を開催したいと思いますので、参加可能な方の希望者申込みを募集したい意向です。
	平成16年度
	H16.7.17　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　組合設立28年を経過し、２年後の30年を記念した行事を準備したいと思っております。 　前年度の工事支出を少なく町屋台地区の渇水対策も終了し、新渕台地区の送水管工事も11月までには終了の予定です。 　交流会も年２回は開催し、現地に連絡事務所も新たに開設したので、現地管理が一層充実するものと考えています。
	平成17年度
	H17.7.16　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　平成16年中は台風が２度襲い、また１月には近年にない豪雪に見舞われましたが、早い対応により最小限の被害にとどまりました。 　17年度中には運営費の納入促進に努力し、パソコン導入によりホームページの活用に一層努力したいと思います。 　組合員の皆様のご意見を直接聞くことのできる地域懇談会や現地交流会には多数の方の参加をお願いしたい所存です。
	平成18年度
	H.18.7.15　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　役員の改選により２年間理事長の大役を仰せつかりました。 平成16年から17年には大雪災害が多く、役員の皆様と協議しつつ各対策を行いました。 現地交流会や地域懇談会には一人でも多くの方に参加をお願いします。
	平成19年度
H19.7.14　総会挨拶の抜粋（近藤幸市氏） 　組合設立30周年式典の開催についてH19年10月をめどに予定しています。 　昭和51年３月に組合設立、資金は発起人40名が一時立替して発足、組合員数600名、収入は1,500万円程度、 現在の収入は3,100万円になっています。 これからは組合員一人一人が総会への出席、地域懇談会への参加、現地交流会への参加、 １年１回は現地荘川ビレッジへの立寄り等、組合との接点をお願いします。

ページトップへ戻る